小児がんは発症率が低く種類が多岐にわたるため、正確な診断と適切な治療を行うためには、幅広い領域への深い知識と高い診療技術を必要とします。また、小児がんは多くの場合、発症時から治癒後までの長期に渡り、お子さん本人の身体だけでなく心理面や日常生活、ご家族にも大きな影響を及ぼします。そのため医師にも、お子さんやご家族と深く向き合い、それぞれの状況や将来を見据えた集学的な対応が求められます。こうした小児がん特有の実態と、さまざまなニーズに総合的に応えられる人材を育成することは、拠点病院が担う重大な任務です。
当センターでは
- 豊富な診療実績があり、多様な疾患を経験することができます
- 高度先進医療の習得や実施が可能です
- 小児がん診療の知識や多様な考え方を学ぶことができます
- 研究実績が豊富にあり、多くの研究に携わることができます
- 海外留学や国内留学の機会もあり、キャリア形成をバックアップします
当センターでは小児血液・がんに関わる豊富な医療資源をそろえ、教育体制を整えています。症例数の多い当院では、知識と経験の蓄積はもとより、他職種や成人診療科との連携、地域の医療機関との人材交流などを通して、多面的な視点とコミュニケーションスキルを養うことができます。また、多くの臨床試験や基礎研究に従事することによって、症例を深く掘り下げ分析する能力と、高い技能の習得が可能です。
お子さんが小児がんを克服し、その後十分なQOL を取り戻して生き生きと社会生活を送れるようになることは、ご本人やご家族、周りの人々にとって一番の願いです。治療に関わる者にとっても、実現したときには何にも代えがたい大きな喜びになります。そうした願いを支えるために医師に必要なのは、高度な専門医療を保持し、提供し続けるための弛まぬ努力と、小児がん医療を先進させようという熱い思いです。当センターでは小児がん専門医を志す、意欲にあふれた医師を募集しています。