東北大学病院小児腫瘍センターのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
当院は2013年2月に東北ブロックで唯一の「小児がん拠点病院」に選定され、2015年1月に、包括的な小児がん医療を提供する組織として本センターを設立いたしました。以来、東北地区における小児がん診療の中心的役割を担ってまいりましたが、このたび本センターのセンター長を拝命し、その重責に身の引き締まる思いです。

小児がんの治療成績は年々向上しておりますが、進行期や難治性の疾患に対しては、さらなる治療の進歩が不可欠です。当センターでは、全国組織であるJCCG(日本小児がん研究グループ)の一員として標準治療や臨床試験を提供するだけでなく、近年目覚ましい進歩を遂げている「がんゲノム医療(がん遺伝子パネル検査と分子標的療法)」や「CAR-T細胞療法」などの最新医療の提供にも積極的に取り組んでおり、常に世界水準の最善の医療を提供できる体制を整えています。
一方で、私たちが目指す医療は「病気を治すこと」だけにとどまりません。治療中の療養環境の充実(クリーンルームの整備やご家族の付き添い負担の軽減)はもちろんのこと、病気療養中の学習支援、病気を克服した後の復学支援、健やかな成長を支えるための長期フォローアップ、そして成人診療科へのスムーズな移行(AYA世代への支援)まで、途切れることのないサポートが極めて重要です。
そのために、医師、看護師、病棟薬剤師、公認心理師、CLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)、HPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)、院内学級教師、保育士、栄養士、ソーシャルワーカーなど、多数の専門職種がチームとして情報を共有し、患者さんとご家族を包括的に支える体制を強化しております。あわせて、未来の小児がん診療を担う若手医師の育成にも力を注いでいます。
私たちにとって小児腫瘍センターは、「がんと闘う子供たちのための専門組織」としてのアイデンティティを示す誇らしい場です。東北ブロックの小児がん拠点病院として、宮城県立こども病院や東北地区の小児がん診療連携病院と今後も連携を密にし、地域全体の小児がん医療の向上に尽力してまいります。
小児がんの患者さんとそのご家族におかれましては、このホームページの情報を、病気を克服するための一助としてご活用いただければ幸いです。また、日頃より小児がん診療に多大なるご尽力をいただいております関連診療科、連携病院の皆様におかれましては、すべての小児がんの子供たちの未来のために、今後とも変わらぬご協力を賜りますようお願い申し上げます。
東北大学病院小児腫瘍センター長
新妻 秀剛
