病気やけがで長期入院をしたり、退院後も自宅療養を必要とする高校生に対して、ICT(情報通信技術)を活用した遠隔授業を行うなど、学習機会の確保や復学に向けた支援を行っています。
県立高校の場合…宮城県教育委員会に「医教連携コーディネーター」を配置しており、学校・病院と連携しながら個々の状況に合った学習支援体制を構築していきます。遠隔授業を受けることにより、出席認定や単位認定が可能となります。詳細は、宮城県教育委員会が作成した資料をご確認ください。
仙台市立高校の場合…病気療養等を理由に、長期にわたる欠席が見込まれる生徒に対して、遠隔授業の実施を行っています。遠隔授業を受けた場合は、出席扱いとなります。詳細は、下記の資料をご確認下さい。
問合せ先:仙台市教育委員会
高校教育課 022-214-8422(実施方法・単位習得について)
特別支援教育課 022-214-8879(制度や設備について)
また、私立高校についても学習支援を実施していることもあります。まずは、所属する高校にお問い合わせください。
2017年より東北大学医学部生が中心となり、高校生の希望者に対して学習支援を行っています。年齢の近い大学生との交流は、復学や進路などに関する不安の軽減につながっています。
AYAルームとは、高校生、大学生、専門学校生、大学や専門学校などへ進学を考えている方々を対象に設置された学習の場です。小児医療センター内(西5階病棟)に設置されています。デスクをパーテーションで区切り、パーソナルスペースを確保することができます。
病気で長期入院せざるを得ないAYA世代患者からは「学習の遅れが心配」「友だちが学校のことで盛り上がっていると疎外感を感じてしまう」などのお話があります。入院中や治療中であっても、学校との繋がりを持ち、学習を継続できることは治療への意欲にも繋がります。感染症流行中は対応が異なる場合がありますが、ご興味のある方は各病棟の師長またはソーシャルワーカーへご相談ください。