研究について

臨床研究およびトランスレーショナルリサーチの実施体制及び研究の予定

東北大学病院小児科・小児腫瘍科は、宮城県立こども病院血液腫瘍科とともに、JPLSG(日本小児白血病リンパ腫研究グループ)小児固形がん臨床試験共同機構に加入し、全ての小児造血器腫瘍と固形がんの、国内の統一した臨床試験に参加しています。

院内では臨床研究推進センターの支援を受け治験の促進に力を入れています。また、小児科・小児腫瘍科において、基礎研究講座や東北メディカルメガバンク機構と共同で小児がん発症機構の解明や新しい治療法の開発について研究を行っています。

これまで私達はNOG マウスを用いたMLL 関連乳児白血病の発症機構、急性前骨髄性白血病およびT 細胞性白血病の病因、神経芽腫の病態、原発性免疫不全症の分子病態や遺伝子治療の基礎研究を中心に研究を行ってきました。

  • CD34+ヒト造血幹細胞のNOD/Shi-scid, IL-2Rγnull(NOG)マウス体内での再構築と白血病モデルマウスの作成

  • 神経芽細胞腫細胞の生存と分化に関わる研究

  • 小児がんを合併する原発性免疫不全症Wiskott-Aldrich症候群のT細胞におけるシグナル伝達の研究

現在の詳しい研究内容やスタッフについては、東北大学医学部小児科HP の血液・免疫グループのページで紹介していますので、是非ご覧ください。また、最新の研究業績は、東北大学小児科HP の業績のページをご覧ください。

これまでの小児血液腫瘍と免疫不全症に関する研究実績のもと、現在は以下のテーマに取り組んでいます。

  1. 難治性小児がんおよび原発性免疫不全症に対する、骨髄非破壊的前処置前処置による同種造血幹細胞移植(RIST) 療法と分子標的療法に関する臨床研究
  2. 基礎研究講座との連携を通じた、小児血液· 腫瘍性疾患の病因の関する研究
  3. 東北メディカル・メガバンク機構との共同による、MLL 関連乳児白血病の発症機構に関する研究
  4. 原発性免疫不全症、先天性血小板減少症、小児炎症性腸疾患の病因と分子病態に関する研究

東北唯一の小児がん拠点病院として。

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