長期フォローアップ体制

小児がんの治療は長期にわたるケースが多く、小児期から思春期・AYA世代まで切れ目のない診療体制が求められています。当センターでは、成人診療科との密な連携と、他の小児がん診療連携病院との協力体制により、治療が長期に及んだ場合でも充実した診療を継続して受けることが可能です。また、小児がんを克服した後に、手術や抗がん剤、放射線治療が原因の後遺症「晩期合併症」や二次がんが現れる場合があります。当センターでは、こうしたリスクにも対応できるよう、複数診療科間や他職種間の連携体制が整っています。

長期フォローアップ

当院では、他職種間および他診療科との連携による集学的な長期フォローアップ外来を実施しています。具体的な長期フォローアップ外来についてはこちらをご覧ください。

また、当院での長期フォローアップが困難な患者さんには、JPLSG長期フォローアップ委員会による長期フォローアップ手帳や治療サマリー手帳を活用して、他の小児がん診療連携病院へ紹介しています。

成人期以降の二次がんへの対応は極めて重要です。東北大学病院では、当院がんセンターへの紹介が可能です。

再発がんおよび難治がんへの対応

当院での再発・難治症例は、全体の約20%を占めます。今後、当センターによる複数診療科での最適な治療方針の検討を継続するとともに、新規化学療法、分子標的療法および同種免疫療法としての骨髄非破壊的前処置による同種造血幹細胞移植(RIST)を積極的に取り入れ、治療成績の向上を図ります。また、緩和医療科との連携を通じたQOLの向上にも力を入れています。

思春期のがん患者への診療体制

現在、初発時18歳までの症例は、病気の診断にもよりますが、原則的に小児医療センターにて小児科•小児腫瘍科、小児外科•他の外科系診療科が共同で診療しています。今後も婦人科や整形外科を含む成人診療科と連携し、診療を継続する予定です。AYA世代が入院する病室、教育支援、公認心理師のサポート体制については、今後、小児医療センター、小児腫瘍センターにおいて検討していきます。

東北唯一の小児がん拠点病院として。

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